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田舎暮らしの登竜門!涙でにじんだ地域面談の結果はいかに!?【いいかげん移住体験記#4】

コラム

いいかげん移住体験記では、2020年4月に豊田の田舎に移住した大山眞記子さんが、そこに至るまでのこと、移住してみて、をタイムリーに綴っていきます。きっちりしすぎない”いい加減”と、ちょうどいい意味での”良い加減”な体験記、はじまります。カバーイラスト:konoirokonoiroillustration

ちょっと休息。子どもたちとの夏休み。

 

2019年夏、

数ある空き家物件をめぐる中でココだと思える地に出会えた私たち一家。

高ぶった気持ちを確かめるために、しばらく心のクールダウンと情報の整理をしながらのんびり過ごすことにしました。

この頃はまだコロナウィルスの影響はなく夏のイベントが盛りだくさんだったので、子どもらと一緒に参加できるものを選んでは足を運びました。

子どもの成長は日々続きます。何をしても、何もしなくても、体と心に影響を与える時間は同じで、それならば体験し体感できるチャンスをできるだけ作っていきたいと私は考えていました。

 

近所の盆踊り大会

4歳長女のダンス魂が開花!

お囃子に合わせてオリジナルのダンスで練り歩き、また新しいお囃子が始まると慌てて輪に戻り踊り始める!汗をいっぱいかきながら、「まだ帰りたくない!」と、暑くて熱い夏の宵。

 

トウモロコシ狩り

とれたて生の美味しさにハマる娘たち!

大きなトウモロコシを探して捥いで、その場でかじりつく最高の食べ方を覚えました。

いまだに「あのトウモロコシ食べたい」って言います。

 

 

五平餅作りイベント

「ごはんを潰して作ってるんだねー」って、作り方にも興味しんしん!積極的に取り組んでました。

その後家でも食べたいものを一から作るということに楽しんで取り組める機会が増えました。

 

 

イルカビレッジさんの収穫体験イベント

野菜の摘み方を教えてもらいました。

大切にお野菜に触れ、そしてそのお野菜をその場で調理して食べることって、最高の体験ですよね!

参加者のお友だちとものびのびと遊べたし、自然の摂理を楽しく感じるいい体験ができたなと感じています。

 

葉っぱから染める藍染め体験

私の趣味にも付き合ってもらいます。親が楽しむことも大事ですからね。

興味あるかなー?と様子をみていましたが、そんな心配はよそに自ら率先して染液作り!手もみ染めも上手にこなして、とても素敵な手拭いが出来上がりました。

染めセンスあるみたいです!

その後は自宅で染めを一緒に楽しむ機会も増えました。

 

バーベキュー大会

初めての流しそうめんに舌つづみ!

天然湧き水と新緑に囲まれて、仲間とワイワイ楽しく美味しい時間を過ごしました。

「みんなで食べると空気も美味しいね。」

4歳にしてこれが言えるなんてすごい!我が子ながら感心しました。

 

 

小渡夢かけ風鈴(2020年は中止が決定しています)

軒下にずらりと並ぶ風鈴の重なる音色に目を耳を傾けながら、子どもでも簡単にできる風鈴絵付けの体験を楽しみました。

自宅で風鈴が音を奏でると、この時のことを思い出してるみたいです。

「音」が思い出って素敵ですね。

 

東栄町 野を楽しむ会

私たちが企画した野草を中心に自然の恵みを楽しむ会です。

摘み取ったばかりのよもぎをジュースに仕込んだり、松の葉を煮出して飲んだりして楽しみました。

ゲストハウスdanonさんに場所を移しお昼はみんなで作ります。

一番人気はサワガニ素揚げ!

それ以来、サワガニを見ると美味しそう!って言います 笑

その他、プレーパークや水遊びなどにも積極的に出向き、人や自然に触れ合う五感体験を積みながら子どもと過ごす夏休み時間を満喫しました。

 

移住を決断

 

夏休み期間中も時間ができると足を運んで周辺調査や物件状態を確認に行っていたのは大野瀬町のあのピンときた物件のみ。(前回コラムで紹介しています。)

私たちの心にはもうここ以外なかったんだと思います。

8月末、空き家入居に際して先に知っておきたい情報(賃貸契約ができるかどうか、猫も一緒に住めるかどうか、水回り設備状況、修繕状況、農地利用など)を稲武支所の方にお伝えした上で入居の話を進めてもらうようお願いしました。

空き家バンクを利用し移住を希望する場合、地域面談の実施が必須です。

地域面談とは、空き家のある地域の方々との面談で、そこで地域に受け入れてもらえるかどうかが決まる重要な会です。

9月半ば、その日は日差しの強い夏日で、朝から「どんな面談だろう…」と緊張。

ほぐすためにも早めに家を出て大野瀬おいでんやなでひと遊びしてから面談会場へ向かいました。

 

 

地域面談

 

私たちが移住を希望したのは豊田市大野瀬町、10世帯20名の集落でした。

面談の現場には、自治区長さんはじめ町内会長さん、大家さん、地域住民の方々など総勢約15名ほどの皆さんが揃っておみえでした。稲武支所の担当者さんがこれまでの経緯をザッと説明してくださった後、みなさんに私たち家族の自己紹介を聞いていただきました。

そんな時も子どもたちは無邪気で、ゴロゴロしたり騒いでみたり。そんな様子から会場に笑顔が何度も生まれ緊張の糸がほぐれました。

そして移住の動機や今後の心配事など、みなさんの質問に答える形で面談は進んで行きます。

 

移住してきてくれるのはうれしいんだけど…

「他に子どもが1人もおらん集落だで、遊ぶ相手がおらんけんど寂しいないか?」

「子どもの高校はどうするだ?」

「高校や大学行かせるならお金が必要だけど、ここでどうやって稼いでいくつもりだ?」

「大変だぞ!!ここはどこへ行くにも時間がかかるぞ。」

「大雪が降ると孤立もあり得る場所だと知ってるか?」

「本当にここでやって行く覚悟はあるのか?」

 

厳しい山暮らしの現実をどこまで覚悟しているのかと、

初めて会った私たちの事を自分の身内を想うかのように心配してくださるみなさんの眼差しは驚くほどまっすぐで、

そんな意見が飛び交う現場にグッと胸が熱くなりました。

そんな中でも、お役のことや地域活動(草刈りや掃除など)に積極的に関わる気持ちがあるかどうかは最重要視されているように感じました。

 

…一通り話し込んだ後、進行役が切り出します。

「さて。それではみなさん」

「ここにおいでの大山家がこの集落に移住することに賛成される方は拍手をお願いします!」

 

えーーーっ!って思いました。この場で採決すんのーー?!!って。

ここで拍手が起こらなければ、私たちの移住予想図が無くなるかもしれない局面が突然やってきたのです!

心の準備はほぼ無し。一瞬にして全身に力が入ります。

 

パチリ…パチ…パチ…

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!

まばらな拍手は次第に重なり合い、

顔を上げるとみなさんの笑顔が並び、優しい眼差しが眩しく、しばらくするとにじんで溢れました。

「ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!」

うれしさと安堵と感謝のお礼を何度も何度もお伝えしました。

 

 

移住に向けての準備

 

仲介業者さんも面談に同席していただけたので、家賃決定や書類上の手続きなどはその場で段取り確認し、取りまとめてくださいました。

大家さんには空き家に置かれたままの家財道具の利用についてや、家の改装について、田畑の利用、所有される山の利用、周辺住民さんとの親戚関係などについてうかがいました。

まずは家の片付けからですねと合意し、後日家財道具を選別させていただくお約束をしました。

大家さんには回収処理業者さんの手配や豊田市で定められた空き家の片付けに対する補助金(空き家情報バンク登録促進事業補助金)の手続きなどを進めていただくことになりました。

稲武支所の担当者さんには今後の書類手続きなどのご相談と、地元の大工さんや水まわり設備の工事業者さんを紹介していただきました。

 

さて、ここからがスタートです。

期待に胸膨らませた大山家!

…ですが、正直不安もありました。

本当にここでやって行けるんだろうか?

子どもらはどんな気持ちだろうか?

雪はどれくらい降るんだろうか?できれば雪道運転したくないな…などなど。

だけど、どれを考えても答えは出ません。

この土地が本当に自分たちの暮らしのフィールドに相応しいかどうか、そんなこと住む前から分かるはずがありませんね。

こんな私の心を知ってか知らずか、夫が言ったこの一言が心配性な私の心を後押ししたのです。

 

「やってみよう!ダメならまたその時考えよう!」

大山眞記子

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京都府亀岡市出身。高校卒業後名古屋での都会生活を経て、豊田生活11 年。ママイラ ストレーターをしています。夫は造園業を営んでいる沖縄出身イクメンパパ。 2...

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