• HOME
  • 記事
  • コラム
  • 【いなかとまちの交換日記withコロナ】vol.1シンプルな暮らしに戻っているのかもしれない。

【いなかとまちの交換日記withコロナ】vol.1シンプルな暮らしに戻っているのかもしれない。

コラム

「いなかとまちの交換日記withコロナ」では、豊田市のいなか、まち、それぞれに住む方にペアになってもらい、

コロナウィルスと共にある日々のことについて、課題、新たな気付き、心の動きなどを書き綴ってもらっています。

詳しくはこちら


今日の書き手

長坂真理子(ながさか・まりこ)下山地区にある曹洞宗常楽寺に生まれ、現在4歳、2歳、0歳の子育てに奮闘中。
出産を機に下山地区で未就園児が出会う場、母親が知り合う機会が少ないと感じ、常楽寺にて夫である住職と共にイベントを企画するようになる。
昨年度は未就園児とママ向けのコンサート、ヨガ、中山間地域での多胎児育児についてのおしゃべり会を企画・実施。下山地区をはじめ、豊田市中山間地域で安心して子育てが出来る環境を模索中。


陽子さんへ

下山は新緑の眩しい季節になりました。草の香り、花の香り、太陽の香りがいっぱいで、とても心地いい季節です。草刈り機の音も刈草の香りも今年はとても愛しく感じます。そんな春の香りの中、午前中は子どもたちの遊びを見守りながら外で寺務仕事をしました。お檀家様へのお手紙を書いたり、封入作業をしたり…。

 

新型コロナウイルスの影響で、3月の東日本大震災復興支援コンサートは中止、春のお彼岸法要は食事なし、4月の開山忌法要は参拝者なしで行いました。私の育った常楽寺は赤ちゃんからご年配の方まで、ご家族でお参りに来てくださいます。1回の法要で100名以上のお参りとなるとやむをえないですよね。ただ、参拝者なし、御寺院様だけでのお勤め、精進料理を出さないこと、すべてが初めて。どうやって行うのかを判断しお檀家様へお手紙を書くことも初めてで、常に気持ちがソワソワしていました。

 

お参りを楽しみにされているご年配の方はお元気だろうか、子どもさんやお母さんたちは遊ぶところがあるのだろうかなど、色々な想いで月1回お檀家様へお手紙をお出ししています。

あー、お手紙の封入作業をしている間に、子どもたちは砂遊びが泥遊び、そして豪快な水遊びにかわり、結局仕事は途中で止めるはめに…。全身着替え…。自分の思う通りにはいかないですね…。

 

お昼には岡崎にいる妹が、母の日と父の日を兼ねて小学生2人と2歳児を連れてやってきました。ごはんはピクニック風に朝作ったお弁当を外で食べました。生後3か月の子どももいるので、本堂の前にシートを敷いての簡易的なものでしたが、それだけでも子どもたちは気持ちがわくわくしたようです。といっても、すぐに食べてそのまま外遊びへ行っちゃったんですけどね…。

丘を登ったり、虫を追いかけたり、川へ入ったり、たくさんの生き物を捕まえたりしていました。

どうするのかな?と見ていたら、虫かごを2つ用意していて。1つは丘で見つけた生き物を入れ、もう1つには川で見つけた生き物を入れていました。丘のほうにはトンボ、チョウチョ、ダンゴムシ、テントウムシ、バッタが入っていて、川のほうには、2種類のカエル、ヤゴが…。家から虫の図鑑を持ってきて調べる、名前を紙に書く、虫の絵を描く…。最後には捕まえたところで逃がしていました。

普段あまり勉強が好きではないという甥っ子が、自然の中では、自分で考えて遊んだ事が学びになっていました。ちょっと感動…。年中の私の子どもも、甥っ子の真似をし、後ろについてじっと見ていました。大人が教えるより子ども同士のほうが学びになると改めて感じました。子どもにとっての遊びってすごく大事ですね。

とても楽しいから、近所の未就園児さんや園児さんも誘おうと思ったのですが、今はこれがいけないことなのかな?と悩むところです。でも本当は、子ども達には自然の中でのびのびと遊んでほしい、大きい子が小さい子の面倒を見ながら遊び、小さい子が大きい子の真似をしながら遊んでほしいと思っています。そしてお母さんたちが一緒にコーヒーを飲みながらおしゃべりをしたり、少しホッとした時間を過ごせたらいいなーとかね。

 

夕方には市内の他の地域から小学生の子どもさんとお母さんがお寺にみえました。お母さんは前に常楽寺へ来たことがあり、その時に気持ちがスッとしたからまた来てくれたそうです。子ども達はすぐに仲良くなり、本堂や庭をいっぱい走っていました。子どもは仲良くなる天才だな、言葉が通じなくても遊べるんだよねって改めて思いました。

「こうやって友達と遊びたいんだ。久しぶりに走った。花がいっぱい咲いてるの。虫がいっぱいいるの。あーすごく楽しいなー」と言っていた事が印象的でした。お母さんも何か思うことがあって来てくれたのだろうと思います。でも詮索はしません。こうやって来たい時に来てもらえればいいし、のんびりとした時間を過ごしてもらえばいい、話したいことを話してもらえばいいって思います。

 

お寺って、昔から不安だったり心配なことがあったり、気持ちが少しソワソワする時に行く場所だったなって改めて気づきました。今は昔のような暮らし、例えば人と人とのつながり、安心できる場所、土の有る暮らしなどが必要で、シンプルな暮らしに戻っている部分もあるのかなと思います。

 

守鋼寺さんはどうですか?陽子さんはその時、その時のニーズで様々なイベントを行っているので、コロナでの変化と今後どういうことをされるのかが知りたいです。私は早く安心してお参りに来ていただきたいことと、未就園児さん、園児さん、お母さんたち向けの楽しいことをやりたいです。

あと、陽子さんに会いたいです。

2020年5月23日

真理子より

渡辺さんからの交換日記はこちら↓

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA