僕が暮らす田舎【田舎暮らしの現実#1】

コラム

新型コロナウイルス感染症の影響で、地方移住が注目されています。
そこで、2019年春に愛知県豊田市の中山間地域に移住した僕の今を、「田舎暮らしの現実」と題してに記していくことにしました。

地方で暮らすってどういうことなの、田舎暮らしって現実的にどんな感じなのって時に、わずかながらでも参考にしてもらえれば幸いです。

今回の投稿では、僕が暮らす田舎の環境について簡単に紹介していこうと思います。

 

自己紹介

 

まず最初に、簡単な僕の自己紹介からです。
1980年名古屋生まれ、家族構成は僕、妻、8歳男子、4歳男子、1歳女子の5人。
小売店販売員、メッセンジャー、人材派遣企業の求人広告担当、Web制作会社のWebディレクター、フリーランスのWebディレクターなどを経て、2014年だったか2015年だったかから家業であった鉱山開発に従事し現在に至っています。

居住地履歴は、愛知県名古屋市→東京都世田谷区→東京都府中市→愛知県名古屋市→愛知県日進市→愛知県豊田市中山間地域と、都会も田舎も経験しています。
趣味はMTBと音楽鑑賞(パンク、メタル)、それから料理です。
田舎暮らしを考え始めたのは家業に従事するようになってから、つまり東京から名古屋に戻って来てからです。

 

豊田市と豊田市山村地域について

 

僕が暮らす愛知県豊田市は、日本が世界に誇る自動車メーカーTOYOTAのお膝元として、「クルマのまち」として有名な中核市です。
企業名が自治体名になってしまっているんだからお膝元どころの話じゃありません。

 

豊田市全体の人口は約42万人、愛知県北部にあり、西三河地方に含まれます。
豊田市の中山間部は、2005年に編入合併された藤岡地区(旧西加茂郡藤岡町)・小原地区(旧西加茂郡小原村)、足助地区(旧東加茂郡足助町)・下山地区(旧東加茂郡下山村)・旭地区(旧東加茂郡旭町)・稲武地区(旧東加茂郡稲武町)の6地区を指し、6地区合計の人口は約4万人、豊田市全体の人口比率では10%にも達していません。

高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は豊田市全体で約23%なのに対し、中山間6地区の合計では約30%になります。
地区別の高齢化率は藤岡地区 / 20%、小原地区 / 40%、足助地区 / 41%、下山地区 / 33%、旭地区 / 46%、稲武地区 / 49%となっていますので、藤岡地区と下山地区を除いては人口の50%以上が65歳以上になる限界集落の一歩手前という状況です。

そんな人口構成1割未満限界集落待ったなしの豊田市中山間地域ですが、面積比で見ると豊田市全域で約918平方キロの内の実に約628平方キロ、割合にして70%近い面積を有しています。

 

僕が暮らす田舎、旭地区

 

僕が暮らしているのは、そんな豊田市中山間部の旭地区にある約30世帯ほどの集落になります。
僕が暮らすこの集落は、旭地区の他の集落と比較するとちょっと特殊です。

どう特殊なのか、それは約30世帯の内10世帯がIターン世帯、つまりは移住してきた世帯というところです。
僕は豊田市の空き家情報バンクという制度(現:山村地域移住情報バンク)を活用して移住したわけですが、同バンク等を活用して2010年度から2019年度末までに豊田市中山間部に移住した世帯数は178世帯、旭地区はそのうちの70世帯が移住しています。
この数字からも、僕が暮らす集落がいかに移住者の多い集落であるかは分かると思います。

 

インフラを含む生活基盤

 

電気
我が家は新電力にしています。
風雪水害による停電がたまに(昨年は1度 / 倒木起因)あります。

水道
我が家は上水道あり、下水道はなくて浄化槽です。
浄化槽は単独浄化槽だったのを合併浄化槽に補助金を使って変更しました。

ガス
LPガスです。
都市ガスと比べると高いですが、LPガスしか選択肢がないので致し方なしです。
我が家はコンロと給湯、リビングと寝室にガス暖房用の栓を設置しています。
お風呂はその気になれば薪ボイラーなども設置できますが、我が家は予算と工期の関係で断念しました。

通信
ケーブルテレビの200MB回線です。
光回線なんて選択肢はありませんでした。(対象エリア外だから)
今のところ、この回線でも特に不満はありません。
ZoomもNetflixも問題なく使えています。

交通
公共交通機関は皆無に等しいです。
最寄りのバス停は地域バスしかなく、毎日は運行していません。(予約したらいつでも来てくれるけど)
市バスの最寄りのバス停までは4km、そこからバスに乗ったとしても、足助地区までしか行かないので、足助地区でまた乗り換えです。
当然電車もありません。
車がなければ生きていけない、正にその通りな環境です。

我が家は僕の通勤用普通自動車、妻の普通自動車、農作業等用の軽トラの3台持ちです。
ちなみに、我が家から職場、豊田市中心部、県営名古屋空港、名古屋駅、東海環状自動車道 鞍ヶ池スマートICまでの車での所要時間は下記の通りです。

職場:約38km / 50分(一般道路使用)
豊田市中心部:約30km / 50分(一般道路使用)
県営名古屋空港:約58km / 1時間12分(有料道路使用)
名古屋駅:約58km / 1時間12分(有料道路使用)
東海環状自動車道 鞍ヶ池スマートIC:約26km / 36分(一般道路使用)

名古屋駅は僕が出張で行くぐらいなので、車で行くことは駐車料金的な理由でほとんどなく、車で藤が丘駅まで行き、24時間800円ぐらいのコインパーキングに停めて地下鉄で名古屋駅に行くことの方が多いです。

生活環境
田舎暮らしって買い物とか病院はどれぐらいかかるのというのも気になるところだと思います。
我が家から各施設までの車での所要時間(一般道路使用)は下記の通りです。

豊田市役所 旭支所:約8km / 12分
最寄りの郵便局:約4km / 6分
最寄りのコンビニまで:約8km / 12分
最寄りのスーパーマーケット:約15km / 20分
最寄りのドラッグストア:約15km / 20分
買い出しに行くことが多いスーパーマーケット:約27km:41分
最寄りの総合病院:約15km / 20分
最寄りのホームセンター:約23km / 36分
最寄りの飲食店(中華料理):約2km / 6分
最寄りのコワーキングスペース:約10km / 16分
お気に入りのオシャレなカフェ「ヒトトキ」:約24km / 31分

通販は普通に届きます。
ただ、設置サポートが必要な大型家電などは、購入先によっては配送エリア外になるので注意が必要です。
我が家は移住に際して洗濯機と冷蔵庫を買いなおしたのですが、価格コムで値段を調べていざ注文となった時にそのお店では配送エリア外であることに気づき、最安値であったそのお店を諦めてビックカメラのオンラインで購入しました。
中山間地域でも配送&設置サポートしてくれたビックカメラさんありがとう。

コワーキングスペースがあるのは意外なのではないでしょうか。
旭地区には廃校を活用した「つくラッセル」という民営のコミュニティセンターのようなものがあり、そこにシェアオフィスとコワーキングスペースがあります。

野菜や米は旭地区内でそのほとんどをまかなうことができています。
春先は山菜や筍が食卓に上る機会が多く、筍は自宅の敷地内に竹林があるので取り放題食べ放題です。

 

…………筍取りは言わば竹と人間の陣取り合戦です。
竹に負けると竹に侵食されるので、負けるわけにはいかない戦いなのです。
オススメの筍の食べ方はタイカレーです。グリーンでもレッドでもイエローでも、これが我が家でもっとも筍を消費できる食べ方です。

僕が暮らす集落には、トヨタ生活協同組合「メグリア」の移動販売車が毎週木曜日に来ます。
生協の宅配サービスについては、うちの集落は現状では軒並み対象外です。
我が家は僕の職場に届けてもらう形で「名古屋生活クラブ」の宅配サービスも活用しています。

子育て環境
旭地区にはこども園が2つ、小学校が2つ、中学校が1つあります。
地区内に高校はありません。
我が家から最寄りのこども園、小学校、中学校までの距離は下記の通りです。

こども園:約4km
小学校:約4km
中学校:約5km

こども園は車送迎、小学校は通学団の集合場所までは車送迎、そこから徒歩通学、中学校は自転車通学となります。
高校からは地区外に出ることになり、最寄りの高校は足助地区にある高校になります。

地区内でできる習い事は英語、習字、フットサル、地区を出れば合気道なんかもあるみたいですが、我が家のこども達は習い事はしていません。
オンラインで探求学舎という興味開発型の学び舎の受講はしています。

公園はありません。
田舎にはこどもが遊べる場所がたくさんある、移住するまではそう思っていました。
集合住宅暮らしの頃と比べれば、庭畑付きの戸建て住宅なので自宅敷地内で遊べる場所は増えましたが、里山は人が入らなくなって荒れているし、公園がない=公共の遊び場はないということなので、今は自分でこどもたちの遊び場を作ろうとしています。

 

豊田市中心部からすぐそこにある、緑豊かな楽園

 

豊田市の中山間地域は、豊田市中心部の目と鼻の先にあります。
我が家からは豊田市中心部まで小一時間かかりますが、足助地区からなら場所によっては20~30分で豊田市中心部に行けます。

次回の投稿からは、もう少し掘り下げた僕の日々の暮らしや、我が家が移住するまでのプロセスなんかも紹介していこうと思います。

 

フカヤ ノブキ

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2019年春より豊田市の中山間地域に古民家をリノベーションし定住。自転車とパスタとパンクロックをこよなく愛し、会社員、フリーランスデザイナー/ディレクター、...

プロフィール

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  1. IOKA norika

    はじめまして。
    わたしは6月16日に、豊田市役所に婚姻届を出しました。

    でも現在は栃木県在住。
    結婚相手が豊田市在住で、10月ごろから私も豊田市に住む予定なのです。

    いまは豊田市のことを知りたくて、あちこち検索していて、ここを見つけました。

    興味がわいたので、続きを楽しみにしています。

    • フカヤ ノブキ

      IOKA norika様

      はじめまして!コメントありがとうございます。

      ご結婚おめでとうございます!

      豊田市は、街と田舎の距離感がとても近いのが魅力です。
      そんな豊田の田舎には、自然薯に椎茸、ブルーベリー、県下1位の生産量を誇る米、矢作川のシンボルでもある鮎、イノシシやシカなどのジビエといった山の恵に溢れています。
      また、紅葉や四季桜などの季節が演出する景観も見事です。
      IOKA norika様の豊田での新生活も、これらの恵のように実り多い生活となることでしょう。
      楽しんでください!

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