いくちゃんの子育て短歌

コラム

いくちゃんの子育て短歌〜春夏秋冬〜|第9回 冬・焚き火

お友達の家族と焚き火をしました。小さな子どもたちははしゃいで、定番のマシュマロを割り箸に刺してめいめい焼いて。焚き火のそばでギター弾いて歌ってくれる子がいて。普段見たことのない、大人びた表情。いつの間にか火の扱いやマッチの扱いがしっかりしていること。いつまでも小さな子どもじゃないなとハッとすると同時に、ひとりひとりが自立した人として一緒に生きているということを焚き火を囲みながら思い出します。

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いくちゃんの子育て短歌〜春夏秋冬〜|第6回秋・田んぼ

田んぼには神様がいるような気がします。雨やお日様や、田植えや稲刈りを手伝ってくれる友人の存在に深く感謝する稲刈りです。どんなに能力や体力があってもひとりではお米はできなくて、たくさんの存在の絶妙な連携のなかに、実りがあって生かされていると感じます。

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いくちゃんの子育て短歌〜春夏秋冬〜|第5回夏・野菜のおすそわけ

ありがたいことに、ご近所の方に野菜をいただくことがたびたびあります。(田舎あるあるですね。)「今掘ってきたばっかりだでね」と笑うばーば。ほっぺたの汗の粒が、透明で丸くてきれいだなと目がはなせませんでした。いつも畑にいるのに、白くてつるつるの美肌なのはたくさん汗をかくからなのでしょうか?

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いくちゃんの子育て短歌〜春夏秋冬〜|第3回夏・どくだみの花

子どもたちは、食べられる草花や、薬代わりになる植物をよく知っています。散歩しながら、スイバやカタバミをかじり、ホトケノザの花の蜜を吸い、傷にはよもぎを揉んで当てて。スミレやカラスノエンドウ、菜の花などのお花を乗せて焼くクッキーは娘のお気に入り。特にスミレは、かわいいうえに味も良くておすすめです。

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いくちゃんの子育て短歌〜春夏秋冬〜|第2回 春・畑(はた)

小さな畑をやっています。かちこちに凍った畑がやわらかくなってきた春、じゃがいも植えから久しぶりの畑が始まります。 私が畑に行くと子どもたちもついてきました。そして、何も言わないうちに、母ちゃんこれやるね、と言って子どもたちの間で分担して、あっという間に植え終わってしまったんです。

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いくちゃんの子育て短歌〜春夏秋冬〜|第1回 春・散歩道のおじぞうさん

短歌は、ふたりめの子が生まれて半年くらいのときに作り始めました。 なぜ作り始めたのか、あまり人に話したことがないのですが、正直に言うと、子育てうつになりかけていた自分を励ますためでした。ふたりめが生まれてから、かわいいはずの姿を味わう余裕も、子どもたちにあたたかい言葉をかける余裕もなく日々が過ぎていくことに、もやもやして、疲れ切っていました。