いくちゃんの子育て短歌〜春夏秋冬〜|第3回夏・どくだみの花

コラム

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子どもたちは、食べられる草花や、薬代わりになる植物をよく知っています。

散歩しながら、スイバやカタバミをかじり、ホトケノザの花の蜜を吸い、傷にはよもぎを揉んで当てて。スミレやカラスノエンドウ、菜の花などのお花を乗せて焼くクッキーは娘のお気に入り。特にスミレは、かわいいうえに味も良くておすすめです。

どくだみの花の虫除けは、娘がクラスのお友達から聞いて、「うちでも作ってみたい!」とせがまれて一緒に作りました。子ども同士で、クラスでそんな話題になるなんて、素敵だなあと思いながら。完成したどくだみの虫除けは、黄金色で、とてもいい香りがしました。

秋にエノコログサの穂を集めて、炒ってお茶にして淹れてくれたのも娘です。ほんのり甘いお茶でした。これは、雑草博士の前田純さんに教えてもらいました。

「この花は、歯にいいんだよね!」「これは父ちゃんの通風にいい葉っぱだね」なんて言いながらお散歩していると、子どもたちのほうがよく覚えていて頼りになります。

季節ごとに出会う草花で知らないものは、図鑑やネットで調べます。昔は薬とされていた…という説明文を見るとワクワクしてきて、身近に薬だらけなことに驚きます。

その土地に住む人に必要な植物が、必要な季節に生えてくるというのも聞いたことがあります。

中には毒草もあるので、知らないものは調べるようにしています。

強くたくましく、どんなときでもあふれんばかりに生えている雑草や野草たち。足元にいつでも宝の山があることに、心も身体も元気をもらえます。

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戸田育代

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豊田市の山村地域に夫婦で移住して11年。4人の子育て中。子どもたちと、野山や田んぼの広がるご近所を散歩することが好き。子どもの頃に海外に住んだことがきっかけ...

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