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パパ、育児のため会社を1年休みます!|第1話理想的なイクメンになれる気はしないけど

コラム

「1年間育休を取ります」

この言葉を聞いたことがある上司は、日本に何人いるでしょう。

2021年、男性の育児休業取得率は13.97%だという日本において
働き盛りの30代の男性社員から、
この言葉を聞くことはほとんどないのではないでしょうか。

 

ある日の職場で。

私「第3子が生まれることになりました。1年間、育休をいただきたいと思います」

少し驚いた顔の上司。

上司「おめでとう。これから仕事のことも含めて一緒に考えていきましょう」

私「ありがとうございます。よろしくお願いします!」

上司への相談に向けて色々と準備(なぜ男の私が育休を取るのかを説得する)をしていたので
あっさり受け入れてもらえたことに正直驚きました。

なぜ妻が育休を取るのに合わせて、私も育休を取るのか。
1年間という期間にどんな理由があるのか。
まだ当たり前とされていない男性育休を長期間取得し、
その後の会社生活にどう向き合おうと考えているのか。

夫婦で相談しながら、悩み、よく考え臨んだ上司への相談だったゆえに
拍子抜けしてしまったというのが正直なところです。

私は6年前にも3か月の育休を取得したことがあります。

その時はまだ男性育休を後押しする風潮も少なく、あまり理解された感覚は正直持てなかったので、
「男性育休の環境も変わって来てるんだなー」と実感しました。

男性の私が育休を取る理由などの詳細については、今後のコラムで書いていきたいと思います。

何よりもはじめに、私の「育休取得」に対し「Yes」と言って理解してくれた上司、
会社に改めて感謝を伝えたいです。

はじめまして

 

私は3人の子ども(7歳、5歳、0才)を持つサラリーマン、男です。

いままでに2回の育児休業を取得しました。

【1回目】2016年12月~3か月間(第2子)
【2回目】2022年10月~1年間(第3子)※現在進行形

妻も同じ会社で働いているいわゆる「共働き子育て家庭」で、

今回一緒に育休を取得して「共育休子育て家庭」へと切り替わりました。

 

はじめに言っておきたいことは、
育休を取ったことが偉いとは1ミリも思っていないということ。

「イクメン」という言葉もあまり好きではありません。

 

男性の育児参画が少数派とされるこの日本において、よく「イクメン」だともてはやされることもありますが、
私自身いわゆる‘理想的’な「イクメン」になれる気もしないし、なりたいとも思いません。
理想的な「イクメン」像を押し付けないで欲しいと思う。(正直苦しかったりもする)

人生どう選択して生きようがその人の自由だと思うし、毎日褒められることばかりやっている訳でもありません。
家にいるのがしんどい時には家族を置いて一人で出かけたりもします。好きで子どもと関わっているだけです。
それぞれの家庭、個人で色んな形があって良いと思っています。

(とは言っても、「イクメン」という言葉があるお陰で男性育児の認知も広がってきていることもあると思うので、
男性の育児参画が当たり前となり「イクメン」が早く死語になってくれることを願っています)

 

ただ一方で、今はまだ声の小さな「男性育休」という経験を発信することで

育休を取りたいけど迷っている人や、子育てで悩んでいる人に
何か前向きなきっかけになれば嬉しいと思ってこのコラムを書いています。
もちろんそれ以外の誰かの一助になれば、なお嬉しいです。

 

あまりカッコいいことばかり書いていると妻に
「いつもさぼってばかりいるのに男がちょっと育児したからって偉そうに」
叱られそうなので、まだまだ未熟な育休パパとしてダメな部分も含めてさらけ出せたらと思います。

子育てするママには当たり前のことでも、パパからすると知らなかったり、
新鮮なことだったりすることもあります。
パパにしかわからない悩みや葛藤もあると思っています(これがなかなか声に出しにくい)。

 

コラムを書くことなんて、会社員の私には初めてのことで
見苦しい表現もあるかもしれませんが全6回のコラム

家族への精一杯の愛情と、支えてくれている全ての人への感謝、
男性育休が当たり前のように受け入れられえるようになることを願って書いていきますので
お付き合いいただければ嬉しいです。

 

やった気パパ

 

1人目の子どもが生まれた時、パパは仕事ばかり。
平日帰ってからの時間と休日に子どもに少し関わるだけで、
育児をやった気になっていました。なんならその時間でさえ趣味にあてたりしていました。

「平日帰ってから疲れているのにお風呂に入れるって頑張ってる」
「ちょっとどうしても外せない会社の人との用事があるから行ってくるねー」

今考えると本当に自分勝手だったと思います。
(いや、今でも妻からすると「やった気パパ」かもしれないがそれは一旦おいておきましょう)

しかしそれが我が家の当たり前だったのです。

 

そんなある日、日に日に大きくなる1人目の子どもと妻を見てふと思ったこと。

「大変だといっている妻のどことなく幸せそうで、誇らしげな表情はなんだ?」
「そんな幸せになれる機会でも、忙しくなると楽しめなくなっている妻の辛い顔」

これはもしかしたら私は人生でとても大切なことを見落としてしまっているのではないか。

そう思っている矢先、妻が2人目の子どもを妊娠。
この時初めて「家族のために、自分のためにもっと主体的に子どもと関わってみると何か変わるのではないか」と考えるようになりました。

そこから2人目の出産時に3か月、3人目の出産時に1年の育休を取ることになりました。

 

ママってちょっとズルいかも

 

育休を取って思うこと。

まずはよく聞く言葉かもしれませんが

「こ・・・これはしんどい。」

本当にこれは経験しないとわからないことだと思います。
この言葉を何度も聞く理由が本当の意味で分かった気がします。

 

そして、もう一つ。こんなこと言うと早速妻から叱られそうですが

「でもこんなに幸せな気分になれるのかー。ママってちょっとずるいかも?」

なんてことを思ってしまうのです。

 

もちろん大変なことはたくさんある。想像していたよりもたくさん。
しかし、大変な思いをしたからこそ得られる喜びや幸せがあることにも気が付きました。

 

「パパ!」と両手を伸ばし抱っこをせがみ抱っこするととびっきりの笑顔を見せてくれること

 

気づいたら網戸に押し付けた変顔で笑わせてくること

 

やけに静かだなーと思ったらこっそりみかんを食べていること

 

こういった瞬間は、1日中ずっと一緒にいることでやってきます。
1日苦労して頑張ったご褒美のように。

本当に毎日小さな成長や新しい発見があります。(そして何かのトラブルも。)

あげればきりがないですが、ママたちにとっては当たり前のその日常が
とても貴重で豊かな時間だと実感しています。

と同時に、

知らず知らずのうちに妻が子育てのメイン、夫はサポートだと決めつけることで
その機会が失われていたことにも気付きました。

 

仕事に例えると、何か一つのプロジェクトに主体的に関わるか、
言われたことをただこなすかによって捉え方は変わってきます。

大変な思いをしてやり遂げたからこそ得られるモノも大きくなる。
それは子育ても一緒です。

ママたちからは「そんなの当たり前でしょ」と鼻で笑われるかもしれない
普通のことにパパはようやく気が付いたのです。

 

まぁ結局何が言いたいというと
私の場合「育休とってよかった。育児に関わらないと損だなー」ということ。

 

2オペ育児のすすめ

 

誰もが「幸せを感じられる育児」をしたいはずですが、そうもいかない現実も体感しています。

例えば、頑張って作った離乳食を毎日投げて遊ぶ子ども。
「子どもの成長に必要な事だからしょうがない」と理性ではわかっているけれど、
子どものことを考え、色々調べて、手間をかけて、寝不足のなか作る食事。

最初こそ良くても、それが毎日続く。つい怒ってしまったママは自分に嫌悪感。

さらに追い打ちをかけるようにそれを目にしていないパパは「そんな怒らなくても良いのに」と理解してくれない。

これを解決する一番の近道は、パパも主体的に育児に参画することだと思います。

 

2人で育児をすると、まずは全体的に時間にゆとりが生まれる。
ためこんでいる感情を夫婦で共有することで発散され、子どもの成長も分かち合うことができる。
そして、その大変さを理解したパパの言動や行動は変わってきます。

うちの場合は妻もずっと会社で働きたいと言っているので、
このような「安心して働き続けられる」子育ての基盤が、
妻のキャリアにも良い影響をもたらすと考えています。

なにより体力的にも精神的にも余裕ができるので、育児を楽しむことができます。

これらのことが好循環を生み、人生に豊かさをもたらしてくれるのではないでしょうか。

育休を取ることで変わった価値観もあります。

それは、社会の一員であるという意識が芽生えたこと。そして、社会はすごく温かいということにも気づくことができました。

子どもを連れて出歩く度に色んな出会いや気づきがあります。

・公園で声をかけてくれる近所の(知らない)人
・支援センターや公共施設などで優しく接してくれるスタッフやボランティアの方々
・習い事や幼稚園、小学校など今まで関わらなかったコミュニティでのできごと
・自分が会社に行っている平日の生活を支えてくれている沢山の人たちがいること

子育ての環境が整っていることももちろんありがたいことですが、何より子どもと接してくれるみんなが温かい。
そして、会社以外にある色々なコミュニティや、それを支える人たちの支えで社会が成り立っていることも知ることができました。
そのコミュニティに参加することで社会の一員になれた気がします。

そんなの当たり前だと思うかもしれませんが、何年も会社を中心に人生を送ってきたパパにはとても新鮮です。

「あー、こんな社会もあったんだー」
「会社生活ってこの中のほんの一部分なんだなー」

初めて会社人生から社会人生への足を踏み入れた、そんな感覚です。

「そんな温かな社会のために何ができるんだろう」とか
「子どもたちが生きる社会をもっとよくしていけるといいなー」なんてことも
思うようになってきたのだから自分でも驚いています。

 

幼稚園の先生は神である

 

これはいつも妻と話していることで、どうしてもコラム第1話で伝えておきたいことの一つ。
それは幼稚園(保育園)の先生は神だということ。

たった一人の子どもを相手にするだけで、滅茶苦茶大変な子どもとの一日。

あの手この手を使い、時には甘い誘惑で釣りながら(段々効かなくなるが)
一日をなんとかこなしているのが現状。
もういい加減にしてくれと思うことも良くあります。(いやほぼ毎日。ただこれが楽しかったりもする)

そんな子どもを何十人も対応する先生。

・朝から子ども達と運動場で元気いっぱいに遊んでくれる姿。
・収拾のつかない子ども達を一瞬で静かにさせる魔法の言葉とユニークな動き。

子どもの送り迎えの度、先生のような立ち振る舞いができればといつも思っています。

それに加えて、親にも気を遣って対応してくれる。

・幼稚園で少し気になることがあれば夕方にわざわざ電話をかけてくれる。
・たまにあるイベントの力仕事に父親が駆り出されることがあるが、
「パパってすごいんだよ」ということを何度も子どもたちに伝えてくれ、
キラキラしたパパを演じさせてくれる。

本当に感謝しかない。

幸いなことに、我が家の子どもたちは毎日
「早く幼稚園に行きたい」と朝から急かしてくるくらい
幼稚園が好きになってくれています。
そしてパパもママも幼稚園が大好き!

 

さいごに

 

最初に育休を取った6年前から改めて振り返ってみると、正直あまり覚えていないことも多いです。
「あーなんとなく夜泣きとか家事になれるまで大変だったなー」とか
「あの時はなんとなく幸せを感じてたなー」くらいの感覚しか思い出せません。

今は何とかその時の気持ちを昔の写真などを見ながら思い出して書いています。

子どもの成長と一緒に過ごせる時間はあっという間に過ぎていく。
そして成長のステージに合わせて、雪崩のように次々に問題と楽しさが生まれる。

前のステージのことはすぐに上書きされて忘れていってしまう。

だからこそ、今のこの一瞬一瞬の時間を大事にしたいと思っています。
(なかなか思ったようにはいきませんが)

今後のコラムでは「1・2回目の育休中のこと」「育休制度のこと」「職場復帰、共働き子育てのこと」
「育児を通じてどんな繋がりができたか」「男性育休の苦労や葛藤」
などをお伝えしていければと思っています。

引き続き第2話以降も読んでいただけると嬉しいです。

それでは、また次回。

辻 竜也

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1988年生まれ、福岡県出身。15才で愛知県豊田市へ移住。製造業会社員として働く三児の父。2021年、子どもと参加した農体験で里山の魅力と課題を実感した経験...

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  1. 福島

    確かに幼稚園の先生達はみんな神ですね
    日々の連絡ノートのコメントを見て我が子の成長を感じます

  2. 福島さん、コメントありがとうございます。
    連絡ノートは普段気づかない子どもの成長を知ることができますよね。子ども一人一人に対して本当に丁寧に対応していただけるので幼稚園の先生には感謝しかないです。

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