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人との密な関わりの中で生きていきたい【いなかとまちの交換日記withコロナ#4】

コラム

「いなかとまちの交換日記withコロナ」では、豊田市のいなか、まち、それぞれに住む方にペアになってもらい、
コロナウィルスと共にある日々のことについて、課題、新たな気付き、心の動きなどを書き綴ってもらっています。

詳しくはこちら

農家民宿ちんちゃん亭女将、おもちゃコンサルタント、温熱刺激療法イトオテルミー療術師
豊田市生まれの豊田市育ち。5年前に豊田市旭地区で夫と農家民宿をスタート。その他にも、温熱刺激療法イトオテルミー療術師や、木のおもちゃ屋オーナー、自然派子育ての講演など多業。田舎暮らしを夢見ていたが、極度の寂しがり屋のために「移住は無理か」と諦めていたところ、現在の夫と出会い、田舎の長男坊の嫁(再婚)となる。農家民宿を開いたことで、山のてっぺんに住みながらも常に人が集まりにぎやかな「良いとこ取りの暮らし」が実現。農家民宿ちんちゃん亭(現在は、休業中です): https://tinchantei.eyado.net/


犬飼詩織さんからの日記はこちら↓

 

 

かぼちゃーーん!

お手紙届いたよ。

ほんと、このコロナ騒動にはびっくりだね。

今までの人生で、「人と接触してはいけない」「外出したらいけない」なんて事態になったのは初めてだもん、新ウィルスの破壊力にびっくりしてます(なんせ「3蜜LOVE」な私)。

 

わたしはというと「コロナ騒動」の前に「乳がん」で闘病することになり、どっちみち民宿を休業せざるを得なくなってしまったのね。それでも夫けーすけが近所のお寺で今までの「ちんちゃん亭」でやってきたイベントを続行したり、週末は娘たちにキッチンカーで出稼ぎに行ってもらうつもりだったけれど、それも難しくなっちゃった。

 

kabo.もリニューアルしたばかりでの休業で、ほんとうに大変だったよね。でもたくさんのkabo.ファンが支えてくれたと聞いてホッとしてます。

かぼちゃんは自分のところだって大変なのに、豊田の飲食店を支えようとテイクアウトのお店を紹介したり、周囲の人のことまで思いを馳せるかぼちゃんのあったかさを再確認して、こんなかぼちゃんだからみんなに愛されるんだなって思ったよ。

かぼちゃんはつながりのある人のことをとても大切にする人だなぁって思ってる。

 

思い起こせば、わたしがかぼちゃんと出会ったのは、かぼちゃんがまだ大学生だったとき(もう10年以上も前)。

「とよた学生プロジェクト」に所属してたかぼちゃんは、地域の人たちと交流したり、子どもたちと遊ぶ活動をしていたね。

自分が大学生のときなんて、自分が遊ぶことしか興味なくて、ボランティア活動なんて全くやってなかったから「すごい大学生がいるもんだ」と感動したのを覚えてるよ。

その後、私が運営に関わっていた「鞍ヶ池プレーパーク」でもかぼちゃんはプレーリーダーとしてお手伝いしてくれたね。

そんなわけで、わたしにとってのかぼちゃんは「学生時代から豊田を愛し、地に根ざしている人」なのだよ(笑)

10代からタダもんじゃなかった!

 

ちんちゃん亭は、8月で丸5年なんだけど、月日が経つうちにお客さまにどんどん愛着が湧いちゃって(笑)どの方のことも「大事な人」になっちゃって「お客さまの人生に伴走したい」と思うようになったの。

おじいちゃんおばあちゃんの家で過ごすような「ホッとできる場所」「第2のふるさとのような場所」でありたい。

私たち夫婦は、疲れたときや、辛いことがあったとき、うまくいかないとき、逃げたいことがでてきた時に、思い出してもらえる存在になりたい。

(幸せな時には思い出してくれなくてもいいと思ってる)

セカンドスクール」や「ファミリー合宿」のように、子どもたち(&親御さん)と親戚のような「密な時間」を通して、ひとりひとりの「強いところも弱いところも」丸ごと受け止められるような私たちでありたい。

 

 

 

ちんちゃんコン(合コン)」なんてまさにそう。

今まで人に話したこともなかった自分の弱さをさらけ出しちゃう場(守秘義務)でもあるから、聴いてしまったからには、そこに参加してくれた方が生涯幸せであって欲しいと思うのね(ゆえに無料のアフターフォローをやってる)。

kabo.で2度開催させてもらって、kabo.の常連さんにも参加してもらって、「かぼちゃんに見守ってもらえる安心感」の中で自分を見つめる作業をしていたみなさんのことが愛おしくてたまらなくなった。

(またkabo.で開催させてね!)

 

「ちんちゃん亭」をやっていなかったら出会ってない人たちが、親戚のように大切な存在になっていく。

こんな幸せな仕事って他にないんじゃないかと思ってるの。

そして、今は逆に、闘病中のわたしは、今までのお客さまからたくさんのエールや、お見舞いや、あったかい言葉をいっぱいかけてもらって、心の支えになってもらってるよ。

わたしの愛情のタンクはいつもフル充電されているから、自分が元気になったらそれを恩送りしたいと思う。

 

わたしね、念願の田舎に引っ越して5年半なんだけど、せっかく自然に恵まれた場所に暮らしておきながら、民宿業が慌ただしすぎて、あまり足元を見れていなかったように思う。

4月~5月は毎日のようにツクシや山菜を採り、タケノコを掘り、今までお世話になっている方に、山菜をせっせと送ったりもしてたよ。

 

私たちにとったら当たり前の山菜も、都会に暮らす人にとったらご馳走なんだよね。

大好きな押井町(旭地区)の風景をゆっくり眺めながらお散歩して、美味しい空気をたくさん吸って、ご近所さんと雑談。

療養とコロナがなかったらもしかしてこんなゆったりした時間を過ごすことはなかったかもしれないと感謝すらしているよ。

でも寂しがり屋のわたしは、人との密な関わりの中で生きていきたい。

ハグしたり、握手したりして、体温を感じたい。

だから、「新しい生活様式」なんかじゃなくて、元に戻るといいなって猛烈に願ってる。

 

kabo.の魅力は、かぼちゃんの気さくなお人柄に加えて、駅から近いまちなかにあるところ!

ひとりでも気軽に立ち寄れちゃったり、参加できるところ。

フラリとかぼちゃんに会いにいけたり、ちょっと買い物できたり、お茶飲んだり。

これからもkabo.がたくさんの人の居場所であり続けることができるよう、願ってます。

 

また一緒に面白いことやろうね!

その日のためにも病気に打ち勝つぞ!

 

2020年6月2日

けーちんより。

 

 

縁側編集部

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